2020年、地域レジデントへの道が力強く始まる
編集: 1月 28, 2020 |
はじめに ここ数十年のカナダの移民政策で最も顕著な特徴のひとつは、州政府の管理が強化される傾向にあることである。しかし、地方政府の移民政策への関与の拡大は、単に地方指名プログラム(Provincial Nominee Program)だけではない。地方自治体が移民政策に関与する方法は多岐にわたります。これらのプログラムには、特定の業種の志願者に迅速な就労資格を提供するものから、歴史的に移民をあまり受け入れてこなかった地域社会への移民を奨励するものまで、様々なものがある。 ブリティッシュコロンビア州のハイテク産業パイロットプログラム 特定の労働市場のニーズに応える州のプログラムの一例として、ブリティッシュ・コロンビア州のテック・パイロットがある。ブリティッシュ・コロンビア州は、急成長しているハイテク産業があり、特定のスキルを持つ労働者の需要が高い。ブリティッシュコロンビア州は、通常の州指名プログラムの一環として、ハイテク産業に従事する移民と雇用主のための特別プログラムを実施し、ソフトウェア開発、エンジニアリング、バイオテクノロジー、機器メンテナンスなどの分野から29職種を選んで対象とした。この試験的プログラムは、熟練した移民の雇用を希望する同分野の雇用主に対して、さらなるサービスを提供するものである。このプログラムの特徴としては、この分野の申請者にとってはより迅速な手続き--ほとんどの申請は2~3ヶ月以内に処理される--が挙げられ、また永住権申請への招待もより頻繁に行われる。 技術者試験制度は雇用者に好評で、この傾向は2020年になっても衰える気配はない。1月14日の抽選会では、ハイテク分野の申請者に70件の招待状が発行された。さらに、ブリティッシュコロンビア州では、企業経営者や管理職を同州に誘致することを目的とした起業家移民制度で、さらに25件の招待状が発行された。この抽選は、2019年の最終週に行われた多忙な抽選に続くもので、ハイテク試験的な抽選の結果、資格のある候補者に83件のオファーが出された。 2020年も様々な技術職の需要が高いことが予想されるため、ブリティッシュコロンビア州はパイロットプログラムを6月まで延長した。一方、オンタリオ州は、需要の高い技術系職種への移民を奨励するため、同様の技術系プログラムを導入した。ブリティッシュコロンビア州のプログラムが成功したと見なされれば、他の地域でも労働市場のニーズに対応するための同様のプログラムが導入されることになるだろう。 フランス語圏からの移民の奨励 需要の高い雇用分野への移民に加え、特定の言語的、文化的背景を持つ移民の申請を奨励することに重点を置いている地方移民プログラムもある。フランス語圏の移民は、フランス語圏の住民にサービスを提供し、フランス語の言語遺産を保護したいと考える州にとって重要な資源である。 この種のプログラムの一例として、1月24日にニューブランズウィック州モンクトンで開催された移民のための就職フェアがある。ニューブランズウィック州最大の都市であるモンクトンは、公式にはバイリンガル都市であり、住民の約3分の1がフランス語を話す。また、ケベック州以東で最大のフランス語圏大学であるモンクトン大学がある。このようにフランス語圏の人々や機関が集中しているため、この地域で仕事を探す場合、英語とフランス語の両方を話せる応募者はかなり有利になる。モンクトンは、2024年までに年間新規移民数を2倍以上に増やす計画で、その多くはフランス語圏やバイリンガルのコミュニティからの移民となる。 ブリティッシュコロンビア州やオンタリオ州の技術パイロットプログラムのようなプログラムとは異なり、モンクトンの移民に焦点を当てたジョブフェアのような地元のイニシアチブは、候補者が必要な仕事のオファーを見つけるのに役立つことはあっても、居住申請プロセスには何の影響も及ぼさない。しかし、連邦政府がフランス語圏の移民を奨励する地域の取り組みを支援する方法はいくつかある。そのうちのひとつが、「フランス語圏住民歓迎(Welcoming…