カナダ、内部志願者に焦点を当てた渡航制限を更新

編集: 5月 31, 2021 | タグ COVID-19、カナダの渡航制限

2020年、コビッド19の脅威に対する認識が高まるにつれ、カナダはこの病気の蔓延を遅らせることを目的とした渡航制限を実施した。今週、カナダは、長年の閉鎖措置と最近の措置の両方を含めた渡航制限を、夏までカナダのコビド対策計画の一部として継続することを確認した。

インドとパキスタンの渡航禁止期間が延長

コビド以前の生活に戻るための最も大きな障害のひとつは、いわゆる "懸念される亜種 "の存在である。これらのコロナウイルスの変異株は、他の株よりも感染しやすかったり、より深刻な影響を及ぼす可能性がある。このような亜種の最も重大なアウトブレイクのひとつが、高い感染率に悩むインドで発生している。感染者数は2,600万人、ピーク時の7日間平均感染者数は40万人近くに達し、インドは世界で最も深刻な被害を受けている国のひとつである。

インドでの感染率の高さを受け、カナダはインドとパキスタンからの入国者に渡航制限を課した。これらの国からカナダへの渡航を希望する旅行者は渡航できるが、まずコビッド19検査を受けられる第三国での長期滞在を手配しなければならない。

当初の渡航禁止期間は5月22日までとされていたが、5月21日、オマール・アルガブラ運輸相は、この制限を6月21日まで延長すると発表した。インドのいくつかの州では感染率が低下しているものの、渡航制限は継続される。

米国の渡航制限は継続

2020年3月、米国とカナダはCovid-19の感染拡大を防ぐため、陸路国境を閉鎖することで合意した。国境閉鎖の規定には、必要不可欠な労働者や、配達ドライバーのように仕事のために短期間国境を越えなければならない人々を含む、いくつかの除外規定が含まれている。にもかかわらず、国境閉鎖が導入されて以来、アメリカとカナダ間の旅行が激減している。

カナダとアメリカの両政府は毎月、国境閉鎖を見直す。5月20日、ジャスティン・トルドー首相は国境閉鎖を再び更新すると発表した。

アメリカでは予防接種が一般的になり、コヴィッド19の数が減り続けているため、国境閉鎖の再開を主張する団体もあるが、少なくとも当面は現状が続くようだ。

カナダ移民局はすでにカナダにいる申請者を重視

多くの国からの渡航が制限されているカナダは、野心的な移民目標を達成する上でいくつかの課題に直面している。パンデミックの結果、2020年の新規入国者数が少なかったにもかかわらず、カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)は、3年間で100万人の新規永住者を迎えるという移民目標に引き続き取り組んでいる。

海外渡航が減少する時期に移民を受け入れることの難しさに対処するため、カナダの移民制度は、すでに国内にいる永住権申請者候補に重点を移している。このことは、エクスプレス・エントリーの抽選でカナダ経験者クラスへの応募が多くなっていることからもわかる。5月12日、13日、20日、26日に行われた3回のエクスプレス・エントリーの抽選で、政府は7,000人以上のエクスプレス・エントリー候補者に申請招待状(ITA)を送付した。そのうち6,000人近くがカナダ経験者クラス(CEC)であった。CECにはすでに一時滞在者としてカナダで就労経験のある熟練労働者が含まれるため、CEC候補者は通常すでにカナダに滞在しており、渡航制限による困難を伴わずに申請することが可能である。

CEC候補者に加えて、今回の抽選では、州指名プログラム(PNP)からの応募者も招待された。5月12日と5月26日の抽選には、このプログラムからの1,000人以上の候補者が招待された。カナダの大学の新卒者を含むPNP候補者の多くは、すでにカナダに居住しており、カナダ政府が海外渡航制限に対処しながら移民数を増やし続けることができるもう一つの方法となっている。

変化する風景

国境閉鎖や渡航制限の延長は、カナダ経済だけでなく、コビド後の世界における経済再建に重要な役割を果たす新規移民にとっても、難題を突きつけている。危険の性質が変化し、その危険と闘うために用いられる制限の性質が変化するということは、カナダ移民の状況も頻繁に変化するということである。唯一不変なのは、公衆衛生を守りつつ移民目標を達成するための新たな方法を見出そうとする政府の姿勢のようだ。